このたび、株式会社ケーブルテレビジョン島原(代表取締役:清水強、長崎県島原市、以下ケーブルテレビジョン島原)とプラネックスコミュニケーションズ株式会社(代表取締役社長:久保田克昭、本社:東京都渋谷区、 JASDAQコード 6784、以下プラネックス)とが共同で構築した島原広域無線ネットワークシステムが総務省主催の「u-Japanベストプラクティス2008事例」に選出されました。
今回選出された島原広域無線ネットワークシステムは、島原市内全域(最大長30km)を複数の無線LANで中継接続することにより、市内広域をカバーできるシステムです。島原市全域をカバーしている光・同軸ケーブルネットワークの補完ネットワークとして無線LANを敷設することにより、これまでのインフラでは実現が難しかった防災用監視映像集配信サービスや、市内の各小学校児童の登下校をチェックする児童見守りシステムといった市民の利便性を向上させるサービスを2007年11月より提供しています。
【島原市無線ネットワークシステムについて】
■ システムの概要
- 島原市民の安全、安心の確保と地域コミュニティの活性化を図るため、有線網の数分の一のコストで島原市内全域を高性能無線LAN装置で面的にネットワーク化したシステムです。
- 火山地域での防災監視映像伝送、小学校での児童見守りサービスなどを実現するため、島原市と連携して島原市内全域を複数の無線LANアクセスポイントを中継接続することにより、広域をカバーしたメッシュ型の広域無線ネットワークシステムを実現
- 市内全域からのライブ映像の中継伝送、ケーブルテレビ放送、インターネットライブストリーミング放送を通して地域格差の解消、活性化を図る
- 無線装置間を距離1~2km単位に多段中継伝送させた広域メッシュネットワークを実現
- 基幹ルート24地点を中継接続する幹線系ネットワークと各ノードから張出して接続される支線系を120台の無線装置で構成
- 最大8段中継でスループット10Mbps以上のTCP通信性能を実現
- 任意の場所からのライブ映像の中継、防災用監視映像集配信サービス
- 行政分野の有線通信を補完する無線データ通信サービス
- 市内各小学校に、児童の登下校をチェックするICタグリーダ及び監視カメラを設置し、市役所に設置した管理サーバに情報を転送する児童見守りシステム
【u-Japanベストプラクティスとは】
総務省では、2010年に世界最先端のICT(情報通信技術)国家としてユビキタスネット社会の実現を目指す「u-Japan政策」を推進しており、その一環として生活やビジネスの様々な場面の課題を解決するICTサービス・システムの事例を「u-Japanベストプラクティス」として毎年募集しています。毎年多数の応募の中から審査委員会等における検討を経て、ユビキタスネット社会における活用モデルとしてふさわしいと認められた事例を、「u- Japanベストプラクティス事例集」として公表しています。
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